用語集

AI SDR とは?

AI SDR(AI Sales Development Representative)とは、従来は人間のインサイドセールス担当者(SDR)が行っていた「問い合わせ初期対応・リード選別・資料提案・商談設定・追客」を、AIエージェントが24時間・自律的に実行するソフトウェアの総称である。単なる定型文チャットボットとは異なり、会話の文脈と購買意図を解釈し、適切なタイミングで適切なアクションを選択する点が最大の特徴だ。

監修: 澤野 拓実DynaMeet 共同創業者 / CRO

SDR(Sales Development Representative)とは、見込み客の初期対応と選別を専任で担うロールであり、欧米のB2B営業組織では一般的に普及している。AIは、このSDRが日常的にこなす反復業務——問い合わせへの即時返信、リードのスコアリング、カレンダー連携による商談予約、フォローアップメール送信——を自律的に処理できるようになった。この「SDRとして機能するAI」をまとめてAI SDRと呼ぶ。

B2B購買において「接触タイミング」は商談化率に直結する。InsideSales.com と MIT スローン・マネジメント・スクールの共同研究(Lead Response Management Study)によると、インバウンドリードへの返信が5分以内の場合と5分超の場合とでは、コンタクト成功率が最大8倍異なる。一方、Forresterの調査ではB2B購買者の57〜70%が営業担当者に初めて接触する前にすでに独自調査を完了していると報告されており、見込み客が自ら検索・来訪した瞬間を取り逃さない仕組みが競争優位になっている。AI SDRはこのギャップを埋める存在として注目されている。

AI SDRは大きく「アウトバウンド型」と「インバウンド型」に分類される。アウトバウンド型はターゲットリストへのメール・LinkedIn接触を自動生成・送信し、返信に応じて会話を継続する。インバウンド型はウェブサイトやフォームに訪れた見込み客をリアルタイムに検知し、チャット・資料提案・日程調整まで一気通貫で対応する。いずれも「大量の繰り返し業務をAIが担い、人間の営業担当者はクロージングや複雑な交渉に集中する」ハイブリッドモデルが現在の主流である。

DynaMeetが開発する Meeton ai は、インバウンド特化のAI SDR Platformとして位置づけられる。Webサイトに配置された4モジュール(Meeton Calendar / Chat / Library / Email)が連携し、訪問者との会話・関連資料の提案・商談枠の自動予約・商談化までの追客を一貫して自律実行する。「営業担当者が不在でも商談機会を取りこぼさない」という課題に対するプロダクトアプローチの一例として参照されたい。

よくある質問

AI SDRとチャットボットは何が違うの?

従来のチャットボットは事前に定義したシナリオに沿って返答するだけだが、AI SDRは大規模言語モデル(LLM)と購買意図の分析を組み合わせ、会話の文脈・訪問者の行動履歴・保有コンテンツをもとに最適な次アクション(資料提案・日程調整・エスカレーション)を自律的に選択する点が根本的に異なる。

AI SDRは人間のSDRを置き換えるの?

現時点では「完全な代替」ではなく「役割分担」が現実的な見立てである。反復性の高い大量処理(初期対応・スコアリング・フォローアップ)はAIが担い、複雑な交渉・信頼関係の構築・クロージングは人間の担当者が担うハイブリッドモデルが2026年時点の主流とされている。

インバウンドとアウトバウンドで、AI SDRの使い方は変わる?

変わる。アウトバウンド型AI SDRはターゲットリストへの接触・返信対応を自動化し、新規開拓を大規模に実行することを目的とする。インバウンド型AI SDRはすでに自社サービスに関心を持ってWebサイトや問い合わせフォームに来訪した見込み客を即座に対応・選別・予約まで誘導することに特化しており、目的と設計思想が異なる。

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