「Reallyenglish」を展開するエデュリンクス株式会社。Meeton ai 経由リードの商談化率は、業界平均20%に対し60%超——約3倍に到達。比較検討・営業チームの心境変化・受講生サポートの副次効果まで詳解。
“ミートAIを経由して来たお客さんの方が、明らかに少しチャリングされてきた状態というか、知識を得た状態、興味を持った状態で問い合わせをしてきてくれている。商談化の部分で非常に有効的だと感じています。”
エデュリンクス株式会社は、「Education × DX をリンクする」をミッションに掲げ、研修業界の変革をリードする企業。大学・企業向けの英語研修プラットフォーム「Reallyenglish」を中心に、教育機関と法人の双方で支持される研修サービスを展開。業界内でいち早く AI 活用に踏み込む姿勢が特徴で、「業界をリードする立場でありたい」という思想が意思決定に通底している。
研修業界では、リードから商談への転換率は業界水準で 20% 前後。エデュリンクスも「サイト訪問者の興味度が見えない」「訪問者を商談まで運ぶ導線が弱い」という課題を抱えていた。背景には、業界構造に根ざす3つの要因があった。
Google 広告等の CPA が事業経済性に合わず、リード獲得の主戦場は比較サイト(1件いくらで購入するリード媒体)に移っていた。月によっては比較サイト経由のリードが全体の半数以上を占める状況。比較サイト経由は登録直後に競合各社からも一斉に連絡が走るため、背景情報が薄く温度感も掴みづらい——営業担当が時間を投下しても商談化に結びつかないケースが多発していた。温まった状態で自社サイトに辿り着くリードをいかに商談へ運ぶか、その導線が死活問題だった。
研修業は、契約が年度をまたぐケースが常態化している。「来年度の予算確保のためにまず商談」「中期経営計画の刷新に合わせて来期からグローバル人材育成を見直したい」——決裁までの検討期間が年単位に及ぶことも珍しくない。今年のリードが翌年度の受注になる構造の中で、初期接点で正確に温度感を可視化・醸成する仕組みが圧倒的に重要だった。
営業チーム内では、リードへのフォロー品質が担当者によって大きくばらついていた。片や「新規獲得に本気で力を入れている営業はコール → メール → 再コール」と丁寧に追いかける一方、片や「ファーストコールで繋がらなければメール 1 通送って終わり」という営業もいる。同じリードでも担当が違えば結果が変わる——この属人的な構造が、商談化率の天井を作っていた。
「商談化率 20% 行けば御の字」——この水準を突破することが、次のフェーズに進む上で明確な課題として横たわっていた。
顧客サポート用途の AI チャットボットは当時すでに飽和状態にあった。一方で、リード獲得・商談獲得に特化した AI チャットボットは市場にほぼ存在せず、Meeton ai は「同社の課題に正面から答える、初めての選択肢」として強く印象に残った。"顧客の疑問に答える AI" ではなく、"能動的に商談を取りに行く AI"——この差別化が明確だった。
競合として Immedio も比較検討した。Immedio はフォーム表示のセグメンテーション(企業規模・地域・スコア等での細かな出し分け)や、カレンダー誘導による能動的コンバートといった機能を持ち、確かに優れた点もあった。
ただし Immedio が提供する機能の多くは Meeton ai でも実現可能であり、そこに加えて Meeton ai には AI SDR 特有の機能——訪問者の意図を汲んだ対話型ナーチャリング、行動シグナルに基づくパーソナライズ——が備わっていた。価格も大差なく、"同等のコストで、より広い機能"という整理になり、Meeton ai 一択となった。
営業担当のレスポンスが早く、検討段階でも疑問がスムーズに解消された。さらに決定打となったのはトライアル期間中の体験で、機能要望を伝えるとエンジニアチームが迅速に検討・対応し、運用に合わせたカスタマイズが短いリードタイムで実現した。SaaS ベンダーとしての「導入後の伴走力」を、契約前の段階で実体験できたことが信頼につながった。
リード獲得・商談獲得という方向に課題を感じていた。そこに対してやっていくというのは新しかった。
導入当初、社内の営業チームには懐疑的な声が少なからずあった。
「入ってきたリードを、業界・所在地に応じて担当営業へ細かくアサインしたい」「AI に任せて本当に取れるのか」——従来のやり方への自信と、AI 活用への半信半疑が入り混じった状態。特にカレンダー連携については、当初は慎重な姿勢が強かった。
ところが運用が始まると、空気が変わった。AI 経由で入ってくるリードが想像以上に"温まった状態"で届き、商談化率が段違いで高い——この事実を日々の数字が示し続けた。
結果、営業チーム側から「AI の力をもっと借りよう」「カレンダー連携も早く入れたい」という声が自発的に上がるようになった。導入前に懐疑的だった機能を、同じ営業チームが能動的に要望する側に回る——半年足らずで大きな逆転が起きた。
Meeton aiを経由してきたお客様は、明らかにナーチャリングされた状態、つまり知識を得た状態・興味を持った状態で問い合わせをしてきてくださっています。商談化の部分で非常に有効だと感じています。
想定していなかった領域でも成果が生まれた。Reallyenglish を利用する受講生(学生)から、アカウント作成・メール不達・操作方法などの問い合わせが一定量発生しており、サポートチームの対応負荷が課題となっていた。
この状況を DynaMeet に相談したところ、受講生サポート向けにカスタマイズした専用ボットを短期間で構築。ヘルプデスクページに設置した結果、受講生側の自己解決率が向上し、サポートチームに届く問い合わせ件数そのものが減少した。商談獲得 AI として導入したツールが、サポート工数削減という副次的価値まで生み出す——本来スコープ外の領域でも投資対効果が積み上がる結果となった。
医療系の大手顧客が Meeton ai との対話を通じて深い質問を重ね、自ら「すぐに打ち合わせをさせてください」と連絡してきた事例がある。医療系研修の対応可否や担当講師の専門性といった細かい論点にまで AI が踏み込んで回答したことで、問い合わせが届いた時点で既に温度感が極めて高い状態になっていた。研修業界特有の「年度をまたぐ長期検討」が多い中、AI が初期の関心喚起を担うことで検討スピードが明らかに早まる——そうした効用を象徴するケース。
4月の新学期タイミング、大学の授業でリアリ Engンシを使う学生が一気に増え、アカウント作成・初期設定まわりの問い合わせが急増した。通常であればサポートチームを増員するか対応遅延を許容するかの二択だが、DynaMeet に相談したところ、受講生向け FAQ をベースにサポート特化ボットを短納期で構築。ヘルプデスクに設置したところ、学生側は待たずに自己解決でき、サポートチーム側は本当に人が対応すべき案件に集中できる状態になった。AI 導入を"顧客体験改善 × 社内工数削減"の両輪に活用できた好例。
Salesforce Account Engagement のフォームハンドラー連携、Microsoft Teams 連携によるカレンダー機能の本格稼働、プロンプトの継続チューニングを通じて、運用精度をさらに高めていく計画。
加えて、Meeton ai が新たにリリースするフォローアップメール自動生成機能(AI が行動シグナルに応じて最適なタイミングでメールを送信する機能)も活用予定。これまで営業個人の裁量に依存していたリードフォロー品質を均質化させ、"誰が担当しても絶対に 3 回はフォローが届く" 状態を実現することで、営業チーム全体の底上げを図る。
業界をリードする立場になりたい。この業界を含めて色々な業界で、こういう AI をどんどん活用していくようになる——そう考えたとき、導入しないわけにはいかなかった。